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昔話
遠~~い昔に、熊本県は○○市の銭湯にボイラーの中釜だけを入替工事に行きました。中釜とは燃焼室の部分に当たります。外釜(湯タンク部)を残し中釜を入替るのは中釜は燃焼ガスやススなどで、外釜よりも早く傷むからです。
ある製缶メーカー(ボイラー会社)の仕事で行くことになりましたが、ここの担当営業さんは、はっきりいって信用なりません。(僕が言うんですから、よっぽどでしょ。もう退職しはりましたから時効です。)
打合せ段階で、担当営業さん曰く「現場、見ましたけど、面してる道路広いから、機械室にユニック車、横付けできますし楽勝ですわ。ほな頼んます。」「機材は?」「特別要りません。」以上でした。当日、早朝より熊本県に向け出発しました。そら遠いですわ。着いたら夕方というより夜でしたね。その日は銭湯さんに寄らず宿泊し、朝、現場へと向かいました。目を疑いましたね。一方通行の細い道に面した銭湯の空き地の奥に機械室があり、空き地には、何故か?車の古タイヤが山積みです。その数、およそ300本~400本。「なんじゃこら・・・。」それしか言葉出ませんよ。
道路もトラックを停めたらもう、後の車は通り抜けできません。銭湯のご主人さんに「なんでこんな車できたの?」と言われ、挙句に「発電機は持ってきとらんのかね?」と。???「意味がわからん。」と思っていたら、なんと動力が最小限度で、抵抗器(溶接機)が取り付けできません。と言うことは、入替工事自体できないということです。銭湯のご主人さんは「ちゃんと電話で発電機のことと、道路が狭く空き地があるので、レッカーの手配をしたんやけど・・。」「え?電話?着たでしょ?ココに?」カタコトの日本語のように気が遠くなりながら言うたことを今でも憶えております。「いんやきとらんよ。電話だけ。」「・・・。あの野郎~。」心の奥底でメラメラと燃えるものがわかりましたね。
そんなことは銭湯さんには関係ありませんので、気を取り直し、レンタルのニ○ケンの場所を教えて頂き、片道40分かけて発電機を借りにいきましたよ。運悪く日曜日でしたので、レッカーの手配なんて出来ません。しかたがないので、その間、古タイヤを一人で全部片付け、それでも敷地や道路に置ききれないので、良しとしましたが、なんともやりきれませんでしたね。
思い出すだけで腹が立ってきましたので明日につづく(怒
Date: 2008/03/23(日) No.141
昔話 Part2
腹立つけど続きます。
追い討ちをかけるように、外釜もアチコチで漏水してます。肝心な中釜と外釜を溶接して接続する場所も腐食が激しく、「どうすんねんコレ。」いう状態でした。本来なら、この状態では、セット(ボイラー全て)で入替工事のはずですが、ご主人さんは「中釜だけでいける。言うてましたよ。」現場に見に来てない人間がどうして解るのか?情けなさと恥ずかしさと腹立たしさとが混ざった心境ってわかります?
なんとか中釜を入替た時はもう夕方でして、そこから溶接です。近所の鉄工所に鉄板を買いに行き、修繕です。(日曜日で閉まっているのに無理やりですよ。)古い中釜を抜いたとき、外釜の中に入って見ると、星の数程、穴があいておりました。この時点で、「いったい今日はいつ終わるのか?」と滅入ってしまいそうでしたね。溶接も工場(こうば)のようにやり易い姿勢では出来ません。寝転がってしか出来ないトコや、上向き、溶接の保護面が持てないトコ、保護面が持てないトコは、レンズだけを目に当てて溶接するんですよ。考えられます?目焼きますよ。
明日、目を焼くことを書きます。何か知りませんけど2,000バイト以上は書き込めませんので、明日に続きます。
Date: 2008/03/24(月) No.142
昔話 Part3
つづき
持ってきた5kgの溶接棒が2箱全部なくなりましたが、あっちこっちの漏水はまだ修繕しきれません。ご主人さんが、「コレ使って。」と自分の溶接棒を渡して下さいましたが、時刻はもう夜中の2時。帰りのことを考えると、2人共、溶接で、目を焼いてしまえば、車の運転ができませんので、ここからは一人で。
目を焼くとは、溶接時の火花は強烈な紫外線ですので、目を痛めます。目を焼くと、目の中に異物感があり、目の中でゴロゴロとし、目は開けられず、開ければ涙が滝のように流れ、しかも痛い。目を焼いた人にしか解らないと思いますが、ちょっとやそっとじゃ治りません。人生の経験として一度オススメしますが、後で怒らんといて下さいね。
なんとか、全ての漏水箇所を修繕できましたが、紙のようになった鉄板を溶接するのは至難の技ですな。終われば、朝の5時前でした。帰り際「明日もしくは、明後日には必ず、営業(問題のヤツですわ。)を寄こしますので、何かあれば、言うて下さい。」と帰路につきましたが、帰り道「もうアカン。」と福岡のS.Aで仮眠を取ることにしましたが、腹立たしさで寝れなかったのをお憶えております。けっこう目を焼きましたので、もひとつ寝れませんでしたね。
後日、担当営業さんが、謝罪に来た席上で、「経費(レンタル物や溶接棒、鉄板、工事費など)が掛かりすぎたので、少し負かりません?」と言った瞬間、僕は鬼になりました。
おわり
P.S今となれば、酒の”アテ”みたいなもんです。
Date: 2008/03/25(火) No.143
廃油バーナー
今日ですね、ある銭湯さんに行ったんですよ。
「まいど~~。」「・・・」あれ?留守かな?「まいど~~~。」おかしいな。今日、行く言うたのになぁ。店(風呂)のほうかな?
居いひんなぁ。「まいど~~。」しゃない便所して機械室でまっとくか。と思い、便所をガラッと開けたらですね、銭湯のおやっさんが向こう向きで、う○こしてはりました。
「あら?しつれ~い。」と僕、「・・・。」とおやっさん。トイレからでも返事してくりゃはったらこんな事件起きなかったのにね。
こっちが恥ずかしかったですわ。おやっさんもトイレから出てきて、「あぁ、ぅうん。・・・。」と気まずいですやん。
と言うのは置いといて、本題です。銭湯には色んな燃料形態があるのですが、廃油と呼ばれる燃料は、ある特殊な(銭湯業界から見れば、全然、特殊ではありませんが。)バーナーで燃やすんですが、そのバーナーのメーカーが無くなってしまいました。
完全に会社もありませんので、エライコッチャですよ。このバーナーメーカーの商品(廃油焚きバーナー)は京都の廃油を焚いている銭湯の約8~9割を占めているほど、名前のある会社でした。今日行った銭湯も、このバーナーの不調で調整しに行ったんですが、なんせ、部品がもうありませんので、分解掃除など、このバーナーを知っている者しか出来なくなってしまったんですね。
これは困りましたよ。部品が無いので、バーナーとして組み上げる1つ1つの部品からバーナーがある訳ですから、その1つの部品さえ無いのです。ウチはある程度、知識はあるのですが、それも僕まででしょう。コテコテに廃油が付いた部品をバラしていき、灯油で洗い、おかしなトコはヤスリで調整し組み上げる。こんな作業、今日日の若者はできんでしょうな。僕らにしても、ギヤポンプ部は、バラすことはできません。ここは心臓部みたいなもんですから故障するとアウトですね。この部分は昔から、丸替でした。(歯車部やすり合わせ軸などはバラすと元に組めません。)
つづく
Date: 2008/03/26(水) No.144
廃油バーナー Part2
つづき
ギヤポンプも同じメーカーでいろんな種類があるんですね。基本的には同じ原理(モーターの回転軸より連結したプーリーを回し、ギヤボックス内の歯車を回し、ボックス内の圧力を高め噴出口へと送り出す。油類ですので、歯車(ギヤ)による圧送です。)なんですが、大きさ、形態ぜんぜん違うんですね。
当然、バーナーの大きさにより全ての部材が変わってくるんですが、ギヤポンプに関しては恐らく社外品を組み合わせてあるのかな?と僕は思います。(あくまでも僕の解釈、思い込みです。)
※(念のため)バーナーの大きさと書きましたが、”大きさ”とは燃料の消費量のことです。ボイラーの”大きさ”(同じ内容です。)により、バーナーを選定します。
今回のバーナーの不調はですね、ギヤポンプの圧力が一定に定まらないので、”しゃくる”んですね。”しゃくる”とはイメージして下さい。バーナーがボォォーっと燃焼しているのに対し、ボッ、ボボォとしゃくるんです。イメージできました?伝わらんもんですな。活字で書くと。
こういう場合は、まず、サービスタンク(機械室内にある油タンク)とバーナーの間にある、ストレーナーの蓋を開け、ストレーナーを掃除し、灯油をシュポシュポでストレーナーより送ります。バーナーを点火させ、灯油で燃焼さすのです。そうすることで、油配管内の目詰まりを掃除しながら、ヒーター、フレキ、ギヤポンプ、電磁弁、噴出口なども掃除してくれるんですね。
つづく
Date: 2008/03/27(木) No.145
廃油バーナー Part3
つづき
灯油で洗浄しながら燃やすとギヤポンプの圧力もスカスカに下がりますが、問題ありません。灯油は粘度が少ない分、圧力も下がります。(灯油はサラッとしているので、ギヤポンプが滑ります。廃油や重油はドロッとしているので、ギヤポンプでしか圧送できないのです。)あまり長時間、燃焼さすとパッキン類がヤラレますので気を付けましょう。
ある程度、目詰まりが無くなれば良いんですが、それでもダメな時は、ヒーターまで掃除ですね。ヒーターは廃油でだいたい、40℃~45℃前後で設定しているんですが、これより低くても高くても火の付きは悪くなるんですね。このヒーターの中を開ければ、たいがい詰まっております。スラッジ状のドロドロか、カチカチの固まっているかどっちかですな。
ヒーターを掃除すれば、後はもう大丈夫でしょうな。しっかりとエア抜きをして、油と空気の調整をして完了です。年に1度ぐらい分解掃除でもすれば故障も無くすんなり行きますが、何年もほったらかしていては調整が難しいですわな。ちょい昔はドコの銭湯さんも自分で、電磁弁の掃除やヒーターの掃除なんかはしてはりましたがね。。。
よく銭湯の煙突を見て、煙モクモクなんてのはヘタクソで、透明?な煙がホワァ~って出てたら上手な焚き方なんて言いましたモンね。(廃油の場合ですよ。A重油なんてのは煙は出ません。)
Date: 2008/03/29(土) No.146
2代目
この間ですね、銭湯さんの2代目の方とメシ&酒を行ったんですよ。北支部の2名と僕とでね。いや~~おもろい。まず、我々と半日時間的に、ずれているもんですから、目が硬い硬い。夜7時ごろから呑みだしたんですが、彼らにとっては、真っ昼間みたいなもんですよ。
銭湯さんの2代目ばっかりで呑むのは、今回で2回目なんですが、お互い同じ支部同士でも普段あまり繋がりがないもんですから(親父同士は普段からよく顔を合わしてらっしゃいます。)お互いの業務内容を聞いていると、当の2人が不思議発見みたいな感じで「へぇ~~、そうなん。」とか「そんなんやってんの?」みたいな感じで新鮮さがありましたね。
お互いライバルみたいな感じですが(だって商売で考えたらそうでしょ。)「よそはそんなんしてんにゃ。。」的なことはかなりお互い良い勉強?張り合いになったことでしょう。
商売のことだけじゃぁ、ありません。家族のこと、嫁のこと、親父のこと、「なるほど。」の話がたくさんありました。当然、僕はですね、おやっさんのことは良く知っている訳ですが、そこんとこは触れられません。しかしながら、僕もおやっさんではなく、2代目の気持ちがこれから商売していく上で大切なことと思っておりますので、心情的には2代目よりかも・・・。
どこのおやっさんも一緒でですね、2代目に対して「お前がやんにゃさかい。」この言葉一つで2代目は辛抱しているんですからね。
Date: 2008/03/31(月) No.147
昔話
むか~しむかし、ある銭湯さんのおやっさんが「ちょっと手伝ってくれるか?」と言うので行ってみると、おやっさんが、銭湯(1F銭湯、2Fテナント、3F居宅)の壁からぶら下がって外壁のペンキ塗りをしてはりました。
「・・・何してまんの?」「ペンキ塗りやぁ~。」言わんでも見たらわかりまんがな。そんなこと聞いてへんのです。と思いつつ「僕もぶら下がれと?」「そうや。」「・・・無理です。」
どうやってぶら下がっているかと言うと、屋上にウインチ(電動で上げ下げ出来るチェーンブロック。別名ホイスト。手元の操作ボタン(エレベーターの押しボタンみたいなの)で動きます。)を引っ掛け、そのフック部にワイヤーではなくロープで家庭用の風呂の浴槽を4点で吊り、上から順番に塗って降りてくるんですわ。上下にしか動きませんので、左右は屋上のウインチの吊り元を動かし位置を変えます。
「お前は怖がりやなぁ~。」「おとっつぁんが、無茶なだけや。」「どうもあらへん。」「どうもある。僕には嫁と子供がおるしアカン。」「ワシにもおるがな。」「おとっつぁんトコはもう歳やしかめへん。」こんな会話を繰り返し、やっと下から手の届く範囲を僕が塗ることで落ち着きました。
このおとっつぁんは、まぁ無茶と無理矢理とゴリカンを絵に描いたような、おとっつぁんでしたね。思い出すだけで本が1冊できそうです。昔はそれで通ったんですが、今はもうあきませんなぁ。またそれに答えていた自分もだんだんと年齢を重ね、危ないモンは危ない。と自覚できてきたってことでしょうか。
おとっつぁんはもうお亡くなりになられており、銭湯もありませんが、おとっつぁんの名誉に傷が付かない程度に、またお話させていただきます。
Date: 2008/04/02(水) No.148
久々に。
久しぶりに目を焼いちゃいました。
今も涙ポロポロで書いています。普段なら、ありえない事なんですが、油断したんですかね。
交流式なら滅多に焼くことはないんですが、ウェルダー(発電機)は直流式ですので、大丈夫のつもりがエライことになります。
ず~~っと溶接してても焼かないんですが、仮付けの段階で目を焼くわけですが、その時にどうしても見てしまうんです。特に、薄モン(薄い鉄板)と厚モン(厚い鉄板)の溶接は一発ですわ。何故かって?それはね、同じ厚み(鉄板が)ではないため、溶接棒の逃しを薄モンではなく、厚モンに逃すわけですが、そん時に見ちゃうんですわ。これが。見んでもエエのにね。意味わかります?わからん人に→同じ厚みの鉄板同士なら同じ盛り(ビート)でいけるでしょ?50:50みたいな感じですね。こんなん目をつむっていても出来ます。逆に厚みが違えば、同じ力加減ではいけないでしょ?75:25とかなら、25が薄い鉄板ですわ。同じ加減なら、薄い鉄板は穴あきます。その為に逃すんです。棒を。そん時にチラッと見てまうんですわ。不思議と。多分、ウンウンと頷いておられる方がいらっしゃるはずです。
今、目の右奥の中に、モヤットボールが入っている気がします。目を開ければ涙ポロポロです。「おとー(お父さん)なんで泣いてんの?イヤなことあんのか?」と明後日から小学2年生になるチビに心配していただきました。「ウンウン。大人になったらツライことだらけやで。今のうちにしっかり遊びや。」「は~~い。」と遊びに行きました。元気があってよろしい。
Date: 2008/04/06(日) No.149
厄日
朝起きたら、別人でした。もう目は痛くは無いのですが、目がパンパンに腫れてました。朝一番、嫁に「くふふふ、何その顔?」チビ共に「おとー(お父さん)泣いて寝たんか?くははっは。」
ほっとけ。こんにゃろめ。
仕事先で「どうしはったんですか~?」(クスクスとあっち向いて笑ってはりました。)現場でええ笑いモンでしたよ今日は。昼メシ時にやっとマシになってきましたが、カレンダーを見ると今日は仏滅。上のチビの中学の入学式だったんですが、あいにくの雨。
現場でものすごく狭く、尚且つ、脚立でそこに上がり、配管の間を縫うように修理箇所にたどり着いたら、トーチランプのボンベを落としまた降りるはめに。やっとこさ戻ってきたら、今度は懐中電灯を落としました。しかも、さっきシマ○ーポレーションで買ったばっかりのサラのLEDライトを排水溝の中にポチャリと。
挙句の果てには、次亜塩素酸ソーダの投入口の樹脂製のボールバルブを取替えている途中に薬注のタイマーが働き、次亜塩素酸ソーダが頭の上から降ってくる始末。黒のトレーナーが白の水玉模様で綺麗に染まりました。(次亜塩素酸ソーダは色素を分解します。わかり易く言うと、カ○キラーとかサ○ポールの超強力番みたいなモンですね。)
完全なる厄日でした。しかし明日は大安です。良いことしか起こらない気がしますね。
いつもプラス思考の僕ですが今日はちょっと。。。
Date: 2008/04/07(月) No.150