釜修理



暑い日が続きますが、みなさんガンバっていきましょう。
ある暑い日、釜の修理にいきまして、現場に着いて愕然としました。この写真で解りますかね?2段目から3段目
に行くトコです。前の扉開けたトコですね。炉と違いますよ。
最初、「炉から漏る。」とお聞きしていましたので見てみると確かに、前部の耐火レンガの隙間から水漏れが・・・。
「こらアカンわ。(耐火)レンガ外したら大事やしなぁ。どないして直すか?」「(耐火)レンガめくって直してくれやぁ。」
「・・・考えさせて下さい。」何を考えていたかと言うと、この釜は12年目を迎え、すでにアチコチ花が咲いており
(漏れて錆が付いているのが花が咲いている様に見えるので我々はそう言います。)外釜としてもあまりよろしく無い。
内部の鉄板もすでに紙のようなもんです。そんな釜の耐火レンガを外し、炉内に潜り溶接は至難の技です。
釜の湯を抜き、耐火レンガを外して溶接すれば、ますます鉄板の酸化が進み手が付けられないでしょう。
この溶接やアセチレンガスでの鉄板の熱入れによる酸化はバカにできません。今まで漏らなかったモノまで漏ります。
そうなれば・・・後は想像にお任せします。
そこで我々は、まだマシ?(全然マシではありませんが、この鉄板ではまだマシと言う意味です。状態はステージ4です。)
な前扉の内部から1枚目(煙道部の鉄板。)の鉄板を切り取り、2枚目(耐火レンガが貼り付けてある鉄板。)の
鉄板に新たに鉄板を貼り付け、修理することにしました。これは修理としては裏付けがあります。まず、
銭湯のおやっさんが、すでに釜の入替の準備をしている為、釜を作る最短時間(約2週間~3週間)だけ
”もたせれば良い”こと。耐火レンガを外し大そうな割には(耐火レンガを外せば経済的負荷もかかり、もしダメな場合
でも同じだけ経費が掛かりますので、なるべく避けたい。もう釜の注文をいただいておりますからね。)メリットがないこと。
つづく
Date: 2008/06/17(火) No.18
釜修理 Part2
          


今日、朝メシ食べているときに、下のチビが窓の外を見て、「おとう、あんなトコにロープ干してんのか?」と聞いて
くるので、「はぁ?そんなワケないやろぉ。」と言いながら見ると、そこにはこの町内のヌシのような青大将(写真1)が
寝そべっておりました。嫁は固まっておりました。そう言えば、昨日の夜に同じトコでネズミがおりまして、ヌシさんは
その匂いを追いながらここへ辿りついたのでしょうか?なんにせよウチの家はヌシさんの縄張りだったことを
うれしく思いますね。

つづき
まず、2枚目の鉄板の良さそうなトコをアセチレンガスで切断します。鉄板が薄いため、ゆっくり切断せずに、
素早くサッと切ります。これはなるべく”ひずみ”を抑えるためです。熱を入れると鉄板は必ず”反り”ますので、
るべく早く切断しましょう。でもね、錆が溶けてボコボコ噴くんですよコレが。まぁ、後で、サンダーなどで磨くと良いでしょう。
3枚目の写真は直すべく鉄板の写真です。耐火レンガが貼り付けてある鉄板の裏側ですね。ボロボロでしょ。
この上から鉄板をあてて修理します。溶接は至難を極めましたが、活字でどう書いていいやらわかりませんので
割愛します。この大変さが伝わらないのが実にくやしいです。
つづく
Date: 2008/06/18(水) No.183
釜修理 Part3



つづき
溶接が終わると漏れのチェックなんですが、上板も切り取っていますので、水を張ることができませんので完全に
上板も溶接してからじゃないと出来ないんですね。炉内の漏水と煙道部と2か所見ることになりますね。
上板もまだマシと思いますが、これはこれで結構大変なんです。何度も言っていますが、新品同志の鉄板の
溶接ではありません。片方は6mmの鉄板が薄くなり2~3mmで、もう一方はサラの4.5mmもしくは6mmの鉄板です。
当然ながら、バチバチバチバチと溶接棒をつけた状態で走ることはできません。バチバチ、バチバチと一定の
パターンのような感じで走ります。(解らん人にはサッパリ解らんでしょうな。ニュアンスで理解して下さい。)ず~っと
溶接棒を走らせていけば鉄板が穴あくに決まってるでしょ?だから逃がすんです。それも4:6とか3:7とかサラの
6mmの鉄板に対してですよ。(同じ厚みで同じ条件なら5:5の割合で棒を持っていくでしょ?)
なぜかいつも、水を張る時には、給水バルブをそ~っと開けますね。小心者なんでしょうか?ボイラーのゲージにまで
水が入ったのが分かるともう一安心ですね。しかし、まだここからボイラーに火を入れてもらい、いつも通りに焚いて
もらいます。問題がなければ釜が出来上がるまでこの状態で焚いてもらいます。
釜修理は、なかなか出来るもんじゃないんですが、これって人に教えてもらうもんじゃなく、自分で釜を穴開けて、
「うわっ、どうしよう。治んのこれ?」みたいな時に何時間掛かろうが、何百本溶接棒を使おうが、自分で考え、
いろいろ試しながら自分のモノにしましょうね。みんなそれぞれ、得手、不得手がありますので自分に合うやり方を
見つけてみましょう。かく言うワタクシもまだ見つけておりません・・・。
Date: 2008/06/22(日) No.184
上がり湯配管修理 Part2
  


つづき
男湯の浴室とすぐにわかりましたので「カラン台やったらかなんなぁ~。」と思いながら、浴室に入り、奥から
(機械室からパイプが入っている所。)順番に手を当てて2秒後、「ココや。」と確信が。今日は何とツイて
いる日なんでしょうか。マジメに仕事している僕に神様からのご褒美みたいなモンです。
「間違いない。(土間のタイル)割ろか。」
もったいないですが、タイルを割り斫るときは、バルブを開けたままにしておきます。斫っている時に、漏れ
ている箇所が近いか遠いかわかるんですね。
写真:1を見てください。すんごい漏れてるでしょ?しかも昔の工事内容なので土間から近いんで助かりました。
今やったらすんごい深いですよ。
しかし、このままでは修理できませんので、もう少し大きく斫り、パイレンが掛かる広さまで斫ります。本来ねじ
込み部を2~3か所まで見えるトコまで斫りますが、そんなことやってたら修理費がすごいことになりますので、
銭湯のおやっさんに了承をいただいて修理します。
写真:2を見てみましょう。コレぐらいの広さで十分ですね。あとは、廻りをきれいに掃除し配管を切り離します。
切り取った断面が写真:3です。昔の配管ですので白管ですね。(今はほとんどがステンレスです。)ここ
まで詰まると漏れてくるでしょうね。動脈硬化みたいなモンですな。
つづく
Date: 2008/06/27(金) No.186
上がり湯配管修理 Part4
 


つづき
復旧は埋め戻してコンクリを打設してタイルを貼ります。最近はタイルが無いんで困ります。特にモザイク柄
などは、十年も経てば、ほぼありません。これに近いモザイク柄のタイルを探すのに大変なんですな。
銭湯のおやっさんにも十分説明して納得していただかなければなりません。というかそれしか方法がありません
ので、納得していただかなければしょうがないんですね。
これぐらいならワタクシでも貼れます。柄の違うタイルの大きさに合わせ現状もタイルを切ります。
これが意外と手間がかかります。ジャマくさがって、ココンとイクとタイルが割れますので慎重に”自分は仏様や。
”ぐらいの精神で気長に枠取りをしていきます。
あとは写真:1のように下地ですね。下地のコンクリは”バサ(パサ)”という砂にセメン粉を十二分に混ぜ
少量の水で馴染ませたモノです。
”バサ(パサ)”は限りなく水が少ないので、バッサバサとかパッサパサからきてるんですがイメージ出来ま
すかね?それでも下地として叩きながら慣らすと結構水分が出てくるんですよ。なぜ”バサ(パサ)”にする
かと言うとね、勝負が早いんですね。普通にモルタル状に練ったコンクリなら水分が多くてタイルを貼るのに
時間が掛かりますし、その時間が待ってられないからとタイルを貼れば、下地ごと動き、タイルがデコボコに
なりますので、”バサ(パサ)”でいくんですね。
その後、”ノロ(セメン粉のみを練ったモノ)”をひき、タイルを貼り、目地を入れ完了です。写真:2
終わり
Date: 2008/07/02(水) No.188

FUKAKUSA
上がり湯配管修理 Part3
  


なぜかアップロードができませんでした。。。

つづき
土間下と応急修理ということもあって、特殊継手を使用します。写真:1が使用する材料です。これを先に寸法
を計り、作っておきます。写真:2が作ったモノです。そんでもって両サイドから特殊継手にて接続します。
接続箇所はパイレン(パイプレンチ)が掛かるとこになりますから、すぐ横などに別の配管が通っていな
いとこで接続します。
写真:3は接続完了になります。どちらにせよ土間下で継手から継手までを掘り起こしても、最後は
ユニオン継手にて接続になりますので、白管でいくなら特殊継手を使用しても同じことになりますな。
残念ながら特殊継手はステンレスはありませんのでステンレスならユニオンか角度が合わなければフレキ、
場所が良ければ溶接になります。溶接はほとんど出来ませんね。土間下の斫ったトコで溶接できるトコなんて
ほとんどありません。
後は、復旧になります。
つづく
Date: 2008/07/01(火) No.187

鶴乃湯さん


ご無沙汰しております。
いやぁ~京都は暑いですね。高速道路を降りて車の窓を開けるとムワァ~ンとしてますな。なんとも言えな
い蒸し暑さは恐らく日本一でしょうね。
それに比べて広島はまだマシです。暑いんですよ、夏みたいなモンなんですから。しかし向こうはカラッとして
いてですね、変な汗はでません。いやぁ~最高に良い天気でしたわ。
広島県も今は銭湯がずいぶん減りましたが、工事させていただいた呉市の鶴乃湯さんトコは活気がありますね。
只今、2代目のおやっさん(広島県公衆浴場業生活衛生同業組合理事長)と3代目の若さんとで切り盛りなさ
れておられます。当然ながら、おやっさんは県の浴場組合の代表として多忙を極められておられまして、奥さんの
力強い支えのもと切り盛りされておられます。
銭湯の2階が休憩室とカラオケ、ビールもありますし、最近まで銭湯の角地を借りて広島焼き(お好み焼き)の
お店もありましたので、2階でビールを呑みながら広島焼きをつまむというスタイルがありましたが、今は広島
焼きのおばちゃんがケガをされたそうで休業中です。これを今まで2代目のご夫婦がされてたんです。なかなか
無いですよ。ここの様な銭湯さんわ。なんと言っても奥さんがすばらしい方でして、工事中、我々の食事もすべて
作って下さいました。なんとお礼を申し上げたら良いのやら、、、。
実はワタクシは3年ほど前からのお付き合いをさせていただいておるのですが、いつ寄せていただいても、どんな
に忙しくても同じようにして下さるんですよ。まさに銭湯の奥さんの鏡のような、商売人の奥さんの鏡のような方です。
工事中の寝泊まりも2階でさせていただいたのですが、いつも(出張)なら夜中何回も目が開いて熟睡できませんが、
今回はぐっすりスヤスヤでした。これも鶴乃湯さんご夫婦の御配慮の賜物です。
もうちょっとご報告がありますので次回につづく
Date: 2008/07/08(火) No.190
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釜屋日記

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いやぁ~まったく進まない作業(乗せ換え)をしながら考えていたんですが、最近、銭湯さんの仕事がめっきり
減りましたね~。
資材高騰に加えて、値上がり決定と。どんな業界でも同じことなんでしょうが、今の日本はあまりにも酷すぎます。
ガソリンにしてもそうですしね。(ウチも経費が大変ですよ。軽油がなんであんな金額なの?)建築資材も同じで、
毎回見積もりしてますよ。ステンレスはこんな金額やったかな?と勝手に解釈すればエライ目にあいます。
しわ寄せはやはり人件費です。人件費を削れば、食費や光熱費にも負担がかかり、お小遣いなんてもっての
ほかでしょう。お父さんもたまには焼肉が食べたい。と思っていてもけっして言えません。ホンマモンのビールが
発泡酒になり、今度は第3のビールになり、半年に一度のお寿司屋さんが、月に1度の回る寿司(しかも全皿\100)になり・・・。
こんな状態で銭湯へ行けます?ほとんどの方に内風呂があるんですよ?「ウチには風呂が無い。」と言う人は
しょうがないでしょう。それでも、毎日が2日に1回になるでしょう。
銭湯はもう生活の一部から、とっくの昔に趣向的や癒し的な、ある意味、贅沢品に変わってきています。
家に帰ったら風呂があるのに銭湯に行くんですから。家には無い何かを求めに対価を支払い、行くんでしょ?
うどん屋さんにしても、散髪屋さんにしても一緒でしょうね。昨日も仲の良い大工さんと4人で食事していましたが、
やれ散髪の回数が減っただの、メシの回数が減っただの暗い話題ばかりでした。
こんな状態で値上げラッシュは一体どうなんでしょうかね?業界内部にはモチロン反対派と賛成派がありますが、
値上げた分、何か変わらないといけない気がしますが・・・。
Date: 2008/06/15(日) No.181
上がり湯配管修理


毎日、仕事が終わるのが夜の9時頃でしてなかなか更新できません。

とある銭湯さんから修理の依頼がありました。「上がり湯が漏れてる。」と上がり湯とは湯カランのことです。
(地方によっては清湯とも言います。体を洗い、湯船につかり、最後に『上がる前にかけるお湯』お湯をかける
お湯として上がり湯です。最後に体を清めるとして清湯です。)
機械室側ではありませんので、浴室内で漏水箇所を探します。まずできるだけ朝イチに現場に行き、バルブ
操作にて男女の区別をつけます。男湯のみバルブを開け上がり湯タンク(直に送っているトコではボイラー)の
水位が下がれば男湯で漏水しているのがわかります。念のため女湯にも行います。
次に男湯の土間、カラン台かを見分けます。簡単に言えば、朝の銭湯の土間のタイルはそんなに温くありませんので、
手を当てて熱くなったトコが近いですね。カラン台だと難しいんですね~。湯カランを押して最初に空気がかんで
いれば近いトコまできてますね。しかしそこまでわかる漏水は相当漏れている時にしかわかりませんので、
ほとんど勘、もしくは継手の近くで漏れているのが大概ですのでそのあたりを探りますね。(通常、パイプの直管
の部分で漏れることはまずありません。ネジを切って肉厚が薄くなったとこや、溶接したとこが確率が高いです。)
今回は意外と簡単に発見できました。まず、機械室側から、どのあたりに上がり湯パイプが通っているかを見ます。
浴室側からそのあたりから順に手を当てていきます。ウチが工事した銭湯さんでは無いので、工事をした職人さんの
気持ちになり、”ココを通してるはずやな”と土間の下の見えないパイプを勝手に想像して手を当てていきます。
(ワシやったらココを通して、ココで曲げて・・・。と想像しながら探すんですが、たまに、”なんちゅう根性
曲った奴や”みたいなトコにパイプが通してある時があります。)
つづく
Date: 2008/06/25(水) No.185
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   NO.181-190

出張です


本日より、広島の呉の銭湯さんのボイラーの入替に行きます。何もこんな暑い時期にせんでもいいのに・・・。
確か去年の今時分も広島に居たような・・・。
少し複雑な釜入れでして、完了予定は7/7になりそうです。その間、更新はできませんが帰ってくれば更新し
ますので待っててください。
では。行って参ります。
Date: 2008/07/04(金) No.189
NO.191-200
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