呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part4

つづき
入口のシャッターの高さに合わせて外釜を切断し、煙道の撤去を行います。現状の釜の煙道は前部にありますが、
新規の釜の煙道は後部にあるため、2~3mほど撤去します。配管も同時に撤去しますが、新規の釜との
接続位置が違うため接続しやすいトコまで撤去します。例えば、エルボ(継手)1箇所分だと縦には自由が利いても
横には自由が利きません。ですのでエルボは2か所以上バラシましょう。
AM11:30
レッカー車が2時前に来ますので、大急ぎで釜の搬出に取り掛かりますが、この釜が少し重くて天井からの吊り元の
C型(Cチャン)が曲がってしまうアクシデントが発生。釜を吊って釜台からコロの上に下ろせれば勝負も早かった
んですが、しょうがないので釜の前と後からジャッキで少しずつ降ろしていきます。完全に降りきるまでに何度も
ジャッキをカマシ降ろしていきますので30分以上のロスです。
ようやく外まで出し大急ぎでお昼ごはんを頂きます。鶴乃湯さんの奥さんにたくさんのごはんを頂き、俄然やる気
が出てきました。
PM:2:00
レッカー車の到着です。まずは、新しい釜を降ろし、古い釜を積み込みます。そんでもって入替てレッカー車作業
は終了です。
つづく
Date: 2008/07/25(金) No.195
呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part6

つづき
写真:1は搬入途中で保温工事をしている広島のおっちゃんです。怖い顔をされてますがやさしいおっちゃんです。
写真:2は耐火レンガを巻かずにキャスターを打設してある状態です。キャスターは耐火レンガに比べて耐久性
もあり、材木を燃料とする銭湯さんの釜としては優れています。
PM:7:00
「ぼちぼち終ってごはん行きましょう?」おやっさんの一言でワタクシも時計を確認すると、もう7時頃でしたので
「ほな、終おか?明日もあることやし。」急いで風呂に入らしていただき焼肉店へ。
「呉の肉はうまいなぁ~。」「こんな分厚いのか?」とみんな大満足の様子です。
次のお店がまたよかったですよ。みなさん暖かく迎えていただきました。差し入れもたくさんいただき感謝して
おります。「こんなぎょうさん差し入れあったら、店のもんなんにも売れへんがな。」と思いながらもしっかり
いただきました。
今宵は最高の夜を迎えさしていただきました。鶴乃湯さんご夫婦には感謝感激です。
明日、我々をなんぼでもこき使っていただいても結構です。そう思いながら明日につづく
Date: 2008/07/31(木) No.197
呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part7

つづき
本日は配管工事のつづきと煙道管の接続です。午前中までに終わらし、試運転に入ります。無事試運転も
終わりいつでも商売していただける状態です。今回は釜入のしんどさより、何とも言い難い人のあたたかさを
実感できた釜入れでした。帰るとなると何だか帰りたくない気がしてきましたよ。
鶴乃湯さんの平石さん大変お世話になりました。広島県の理事長さんであり、いつも忙しくされておられるでしょうが、
くれぐれもお体、御自愛ください。
総括
釜の出し入れは比較的、作業スペースも広く作業しやすかったですね。釜の出し入れの道中、よく前と後ろの
行き来ができず、コロの渡し合いをするのに苦労するんですね。コロと言うても80Aとかの厚肉パイプのコロ
んで重たいんですよ。
機械室から出たスペースもゆっくりありましたので、レッカー車両などの作業も楽チンでした。
機械室が狭いと釜の通り道を確保するために、余計な配管などもバラシ釜入れが終わると復旧。といった作業も
なく助かりました。これがあるのとないのとでは時間的や肉体的にも辛いです。はっきり言って余分な作業ですからね。
こんな現場ばかりだといいんですが・・・。
写真:1平石さんと新しい釜です。
写真:2試運転での光景です。
写真:3鶴乃湯さん。お近くに行くことがあれば是非寄ってみてください。天然ラドンですのでお肌もスベスベですよ
。ワタクシもスベスベで帰ってきました。そう言えば、おやっさんも奥さんもスベスベですねぇ~。毎日入ってはる
んですから当たり前かぁ。薬湯風呂もあり満足度はかなり高いです。
おわり
Date: 2008/08/01(金) No.198

呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part2
つづき
寝床は銭湯の2階になります。脱衣場の上ですので広い広い。だいたいですが、5~60畳ぐらいある
んじゃないですかね。そこに3人寝るだけです。前回も書きましたが2階は休憩所ですので、ちょっとしたキッチンや
テレビ、トイレ、エアコンなど座敷もありますし快適に過ごせます。当然ながらおっさん3人が川の字になって寝よう
ものなら耐えがたい現実として心に痛手を負うため、各自バラバラで、できるだけ遠くに離れ、お互いのイビキができ
るだけ聞こえない距離に布団を敷きました。
ふと目がさめるともう起きる時間です。出張でこんなに熟睡したのはおそらく初めてではないでしょうか。いつもならす
ぐに寝られないために、マンガを読んだりして目を疲れさせて身体が「もう寝さして。」と言うまで寝られませんでしたが
今回は何をする訳ではなくすぐ寝られましたね。寝れへんかったらかなんなぁ~と思い、下の子のDSを黙って勝手に
借りてきたんですが必要なかったですな。
今日の予定は釜の出し入れ。釜を定位置に置く。煙道の接続の段取り。一部配管の接続です。今回は釜の形状が
変わるため、煙道や取り出し配管の位置など全てが大変です。なんとかがんばってみましょう。
つづく
Date: 2008/07/20(日) No.193
呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part3

つづき
AM5:50
カラッとした過ごしやすい天気の中と思いきや、朝方にかけて大雨警報が発表されたらしく、轟音のように叩きつける
雨で目が覚めました。「雨振ってんの?」「急に降りだしたで。」時刻は6時前でした。このまま降ったら晴れ男の
威厳にかかわる事態でしたが、7時過ぎにはすっかり天気も回復し、京都よりかはマシな蒸し暑さの中、作業に取り
掛かりました。
写真:1は現状の釜の写真です。呉市の鉄工所さんが製作された釜でして2段引きの釜ですな。この釜は機械室の
シャッターより背が高く、外釜を切断し。背を低くして搬出します。外釜ですので、湯タンク部を切断します。同時に
煙道の切り離し、配管の切り離しを行いますが、まったく形状の異なる釜を入れるために次に施工しやすい箇所で
切り離します。また鶴乃湯さんとこは天然温泉のため、釜の内部にカルシウム分がギッシリ膜を張り、酸化を防ぎ
釜の寿命を持たせていたんですね。おかげでアセチレンガスでの切断作業が難航しましたよ。酸素が通らないので、
バンバン跳ね返ってきて苦労しました。写真:2
こういう場合はね、ハンマーなどであらかじめ切断する道筋を叩いておき、カルシウム分を掃除し、錆も同じく
飛ばしておくとまだマシですね。あとはアセで切断酸素を出して道筋をはわし、錆を飛ばしておきましょう。顔に錆が
飛んできたら痛いので錆の飛んでこない方向から切断するようにすればマシですな。(自分であれこれ工夫し、
こう向け切断したら錆がどこへ飛ぶか自分で考えましょう。)
つづく
Date: 2008/07/22(火) No.194
呉市 鶴乃湯様 釜入替工事
連日暑い日が続きますが夏は始まったばかりですので、あと3ヶ月ほどはビールがおいしい季節でしょう。
7/4(金)
朝、ウチの2t車に乗っている道具を事務所に下ろし、いざ師匠のいる工場へ、ところが師匠は昨日から入院した
そうで姿はありませんでした。ほかの職人さんに「なんか言付けなかった?」と聞くと「何にもないっス。」「なんじ
ゃそら。なんか言うてたやろ~?」「ホンマに何にも言うてないっス。」気のきかんオトコやなぁ~と思いつつ、
釜を積み込みます。
時刻は昼過ぎ、現場に着くのは夕方5時過ぎかなぁ~。と思いつついざ出発です。名神から中国道、山陽道へと
乗り継ぎ、広島I.Cで降りたら遠回りですので、西条I.Cで降ります。そこからが遠いんです。下道を走ること1時間
ちょい。着いたら6時過ぎでした。現場に着くと広島のおっちゃんや鶴乃湯さんご夫婦に出迎えていただき、
なにやらほっこりしました。2年ぶりに鶴乃湯さんご夫婦との対面でしたが、ついこの間お会いした感覚でした。
一通り、ボイラー室を見て回り、明日の段取りとイメトレをサッとし、ご飯をいただきました。今日は商売をされている
のにも係わらず、我々のごはんまで作っていただいたのには感謝感激でしたね。
ごはんを食べた後、鶴乃湯さんのおやっさんが「久々じゃけん。今日は呑みに行こう。」と言うていただきましたので、
いざ呉の町へ。
まずは、魚の美味い店へ。今が旬の子イワシの刺身をいただきましたが、これがまた美味いのなんのって。
体長5~6cmぐらいの子イワシなんですが、骨を取り、ウロコを洗い流し、ワサビ醤油で食べます。おやっさん曰く
「(子イワシを)8回洗えば鯛の味。」と言うそうなんですが、鯛より美味かったです。
次の店へ行き、「今から広島焼き食いにいこう。」となりましたが、さすがにもう食べれません。「明日もあることですし、
今日はもう帰りましょう?」「じゃけど・・・。」とおっしゃって下さいましたが、我々も明日が休みなら問題ナシなんですが、
明日は大一番なんですからね~。
なんとか納得していただき本日はお開きに。しかし鶴乃湯さんのおやっさんには何とお礼を申し上げたら良いのやら。。。
「明日、体で返そう。」と、みんなで誓いあい今日はお休みします。
つづく
Date: 2008/07/17(木) No.192
暑い日でしたね
今日の暑さは今年最高の暑さだったんじゃないでしょうかね?大企業は今日からお盆休みかもしれませんが、
我々はまだ、もうちょい先です。
今日は大忙しでしてね、あっちこっちから電話があったんですが、どこの銭湯さんも「油何とかならんのか?」
「これから先どんななんねやろ?」など、先行きの見えない不安や現状の厳しさが伝わってきます。
「上がり湯のポンプがまわらへん。」と連絡があり行くと、サーキットブレーカーのヒューズが飛んでおりました。
それも3本のうち2本も。テスターでサーキットブレーカーの一次側を計ると200Vがちゃんと流れております。
サーキットブレーカーを入れポンプの結線側で計ると200Vが出ませんので、マグネットの下で計りましたが、
ここでも出ません。ちょうどいつもお世話になっている電気屋さんに連絡が取れましたので来てもらうと、
「とりあえず、200Vを復旧させないと何が悪いのかわからない。」とのことでしたので、復旧するとショートしました。
「なんでや?」「おかしいな?」マグネットスイッチからポンプの間で何かあるなと察知した我々は愕然としました。
そこにはネズミのカジリあとが・・・。あんにゃろめ~。さっさと電線を引きなおしましたとさ。。。
Date: 2008/08/09(土) No.200
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広島のおっちゃん
つづき
昨日も書きましたが、鶴乃湯さんご夫婦には大変感謝しております。そもそもなぜ、広島県によく行くかというとですね、
ウチの親父の永遠のライバルであり永遠の兄弟分(良い意味ですよ。)である広島県の同業者さん
(有)マツセイ鉄工所 代表取締役 空野勝弘さんのお力添えなんですね。空野さんと書けばなんだか
”さぶいぼ”が出そうなのであえて、広島のおっちゃんと書きます。(ワタクシの広島の親父です。)広島のおっちゃん
とは、ワタクシが3歳の時分からのお付き合いでして、ワタクシが何を言うたところで広島のおっちゃんに勝てる
はずもなく、ただ只、黙って従うしかありません、、、。
広島のおっちゃんも同じ釜屋でして、昔から変わらず怖い顔と、怖い広島弁で我々を迎え入れていただいております。
(怒られるかな?)広島のおっちゃんは広島の銭湯を守り続け、また、広島県以外にもお得意様を持たれています。
広島県にも燃料形態の問題や燃料高騰、後継者不足などの問題がありますが、その問題の交渉役としても
実力を発揮されておられます。それも自身の商売、儲けなど完全度外視でやっておられる姿は我々も
見習わなければなりません。
じゃあ、なんでわざわざ京都から行くかと言うとですね、ワタクシの師匠である鉄工所の釜が受け入れられ
ているんですな。師匠と広島のおっちゃんとは、信頼関係が抜群で、ちょっと前まではよく、師匠と2人でよく広島や
他府県に釜入れに行ったもんです。師匠の造った釜は自信を持って日本一と言って良いでしょう。湯の沸きは
抜群ですし、どんな燃料形態にも対応しております。同じ釜でも違う人間が作れば不思議と違いがあるもんなんです。
微妙な歪みと勾配をうまく利用する方法は門外不出の虎の巻です。
つづく
Date: 2008/07/09(水) No.191
呉市 鶴乃湯様 釜入替工事 Part5

つづき
釜の搬入に取り掛かりましょう。途中で保温を先にすることにしましたが、ワタクシはかゆいの苦手でして、
その間に古い釜を処分しにいきます。鶴乃湯さんの奥さんに案内してもらいスクラップへ。
帰ってくると大体保温は終わっておりました。「逃げたなぁ。」の視線を気にせず「さぁ、定位置までいくで。」と
何事も無かったように堂々たる振る舞いでしたね。
定位置まで持っていくと今回は釜台を400mm高さを上げますので、搬出同様、ジャッキで少しずつ上げて、
カマシ物(番木)を入れ前後と順番に上げていきます。搬出時もですが、吊り元があれば楽なんですがねぇ。
1回のジャッキで上げるのに大体100mm上がるか上がらないかぐらいですので結構暇かかります。
ここからは、配管と煙道の加工とに分かれ作業に取り掛かります。おっさんチームは煙道の加工、ワタクシ若者
チームは配管です。決して押し付けではございません。年寄りに高いトコ登らせたり、不安定な場所でパイレン
持って仕事させられないでしょ?ですので、黙々と平地で加工に専念できる煙道工事なんですよ。
夕方6時前でしたかな?鶴乃湯さんのおやっさんが「メシ行こう。」と仰って下さいましたが、今終わると明日が大
変ですので7時頃まで頑張ることにしました。なんと晩メシは焼き肉ということでしたので、何が何でもがんばりましたね。
つづく
Date: 2008/07/26(土) No.196
ついにA重油が・・・
ご無沙汰しております。毎日暑い日が続きますがどうなんでしょう?慣れましたか?全然慣れませんよね?毎日
お茶を2?は飲んでますが、まだ喉が乾きますよね。
少し前ですが、原油高の影響を受けた漁師さんには補償が出るそうですが銭湯の皆様にも何らかの補償はあるの
でしょうか?今のところまだ無いようですが銭湯だけではなく、いろんな業種であおりを受けているんですから漁師さん
だけってのもねぇ~。おかしな話です。
今、銭湯の燃料であるA重油が110円を超えております。1日150?A重油を焚くとして、110円×150?=16,500円
焚く量はそれぞれ100?~180?ぐらいでばらつきがありますが、お客さん40人分ちょいぐらいの計算です。それに
光熱費を入れれば大変な数字です。A重油がちょい前のレギュラーガソリンなみの金額ですよ。110円と言う数字も
実際は「ウチは115円や。」と金額にもバラツキがありますので銭湯のさんによっては相当な経費上昇率です。
当然ながら、建築資材も値上がりつづけておりますので、修理なども含め金額の大きなボイラーや濾過機などが
壊れると、店を閉めるか悩まれるのも無理はないなぁと思いますね。当然ながら我々の業界にも影響は大であり、
全業種の連鎖型不況としてこれから先もまだ続くのではないでしょうか?みんな繋がってるんですよ。会社の景気が悪い、
手間賃も下がる、昼ごはんや晩ごはんの外食がなくなる、当然呑みに行くのも回数が減る、銭湯に行く回数も減る、
遊びに行く回数も減るし予算も減る、外食屋さんは暇だから値段が下がるが仕入れは高いし、高ければ客が来ない、
値上げればもひとつ客がこない、給料は下がるし会社は無くなる。贅沢品なんかはもってのほかですね。
しかしそんなことも言ってられません。今何をすべきかをしっかり見据え明日からまた、気合を入れがんばりましょう。
ワタクシも「暑い~暑い~。」と毎日現場で言うてますが、毎日仕事がある幸せを実感しております。また明日も
「暑い~暑い~。」と言ってるはずです。
Date: 2008/08/07(木) No.199